心理を読む
「こいつ狼ならメリットないから非狼」
「こいつが狂人は確率論的に低いからない」
よく聞く。
なんとなく言ってる事の筋は通っているようにも聞こえるが、どうもしっくりこなかった。
納得いかなくてグチグチ言ってたら、ある人狼ゲームのパイセンがこう教えてくれた。
「メリットあるかないかじゃないよ。どう見せたいかを読まないと」
なるほど確かにそうだ。
その動きにメリットを感じてるかどうかなんて人それぞれだし、すべてのプレイヤーが確率の高い方を選ぶとは限らない。
自分と他人の考え方は違うのに、自分の考え方に他人が合わせてくれている訳ない。
そいつの考えに自分が寄せてみて、そいつがなにを狙ってるのか?どう考えて行動したのか?これを読まないと推理にすらなってないのだ。
「人狼ゲームは会話するゲーム」これもよく言われているけどまさしくそうで、会話とは相手と目線を合わせて初めて通じ合う。
わたしは赤ちゃんに因数分解を教えないし、おじいちゃんにギャル語で話さない。おそらくみんなそうだろう。
心理を読む方法などは相手によりさまざまだし教える事なんてとても出来ないが、少なくとも自分の損得が相手の損得と同価値ではないことは理解しておく必要があるだろう。
余談。
知人に聞いた話で真実は定かではないが、もっともオーソドックスなボードゲーム『麻雀』の大国である中国では人狼ゲームはCOのみ発言しそのほか会話は一切せず、役職結果やCOタイミング、票結果だけをみて進めるらしい。
しゃべらず会話するということか?
もしかしたらこの方が逆に心理を読めるかもしれないと思うと、なかなか人狼ゲームも奥が深い。